ナンバー7:手塚治虫
集英社の雑誌「日の丸」に1961年1月号から1963年2月号まで連載された作品です。翌日に水爆戦が世界中で起きることを察知した大島博士は、息子の七郎を発明品と共に冷凍睡眠につかせました。睡眠から目覚めた七郎は変わり果てた地球から空中島に連れて行かれます。現在は2061年で、およそ100年間眠っていたことがわかります。水爆戦争後、わずかに生き残った人達は破壊された地球を捨て空へ逃げました。そこで暮らすために空中島が作られたのです。無人の地球にはいろんな宇宙人が殺到し、侵略を試みています。七郎は、地球を守るために結成された地球防衛隊の特別攻撃班にナンバー7として加入し、その活躍が始まります。横山光輝さんの「伊賀の影丸」などを意識してチームプレイによるストーリーになりました。
■手塚スターシステム
ナンバー7大島七郎とナンバー5佐々木小次郎は、1958年4月号~1959年8月号に中一コース、中二コースで連載された「フィルムは生きている」の宮本武蔵と佐々木小次郎の再演です。このコンビは赤旗日曜版1963年5月5日号~1964年2月16日号連載の「タツマキ号航海記」でも共演しています。
■アニメ化
ナンバー7は、虫プロ版鉄腕アトム第56話「地球防衛隊」にゲストで登場してアニメ化されています。作品自体も虫プロでアニメ化が検討され、マンガが「少年マガジン」に連載される予定でしたが、似た企画の「レインボー戦隊ロビン」があったためなくなりました。
■七郎の生年
「集英社 集英社漫画文庫」以降、七郎の生年は昭和40年(1965年)になっています。大島博士が100年後に冷凍睡眠から目覚めるようにセットしたにもかかわらず、2061年に目覚めたので100年に満たず、かなりの誤差が生じています。それ以前の単行本を見ると、「小学館 ゴールデン・コミックス 手塚治虫全集」では昭和33年(1958年)生まれ、「東邦図書出版社 手塚治虫シリーズ」では昭和23年(1948年)生まれです。この昭和23年(1948年)が本来の生年でしょう。「日の丸」での連載開始が1961年なので100年後が2061年であり、整合性がとれています。この改変は、手塚さんが単行本を出す度に手を加えた結果によるものです。主人公の生年を遅らせることにより、その当時の読者に共感を持たせやすくしたのでしょう。しかし、目覚めた年の2061年は変えなかったので、100年に満たない誤差の幅が広がってしまったのです。
■スパイ33号
スパイ33号はコスミ博士の助手として「キミコ」を名乗っています。しかし、「東邦図書出版社 手塚治虫シリーズ」では「ハルコ」になっています。「小学館 ゴールデン・コミックス 手塚治虫全集」以降「キミコ」に改められていますが、なぜこの改変を行ったのかはわかりません。
■地球防衛隊特別攻撃班
地球防衛隊特別攻撃班には水爆戦争後の地上に平気で降りて活躍できる身体が必要です。その条件を満たす者は少数ですが、入れ替わりが結構あります。というのも、宇宙人と戦うため倒れる隊員が多いのです。そのせいなのでしょうか、前職があったり少年であったりと叩き上げの隊員がいないのが特徴です。
地球防衛隊特別攻撃班#1
- ナンバー1(隊長)
- ナンバー2(元落語家)
- ナンバー3(元寿司屋)
- ナンバー4(元ちょうちん屋)
- ナンバー5
- ナンバー6(元小学校校長)
地球防衛隊特別攻撃班#2
- ナンバー1(隊長)
- ナンバー2(元落語家)
- ナンバー3(元寿司屋)
- ナンバー4(元ちょうちん屋)
- ナンバー5
- ナンバー6(元小学校校長)
- ナンバー7(大島七郎)
地球防衛隊特別攻撃班#3
- ナンバー1(隊長)
- ナンバー2(元落語家)
- ナンバー3(元寿司屋)
- ナンバー4(元ちょうちん屋)
- ナンバー6(元小学校校長)
- ナンバー7(大島七郎)
地球防衛隊特別攻撃班#4
- ナンバー1(隊長)
- ナンバー2(元落語家)
- ナンバー3(元寿司屋)
- ナンバー4(元ちょうちん屋)
- ナンバー7(大島七郎)
地球防衛隊特別攻撃班#5
- ナンバー1(隊長)
- ナンバー2(元落語家)
- ナンバー3(元寿司屋)
- ナンバー4(元ちょうちん屋)
- ナンバー5(2代目。佐々木小次郎)
- ナンバー7(大島七郎)
地球防衛隊特別攻撃班#6
- ナンバー1(隊長)
- ナンバー2(元落語家)
- ナンバー3(元寿司屋)
- ナンバー5(2代目。佐々木小次郎)
- ナンバー7(大島七郎)
地球防衛隊特別攻撃班#7
- ナンバー1(隊長)
- ナンバー2(元落語家)
- ナンバー3(元寿司屋)
- ナンバー5(2代目。佐々木小次郎)
- ナンバー6(2代目。ミッチ)
- ナンバー7(大島七郎)
地球防衛隊特別攻撃班#8
- ナンバー1(隊長)
- ナンバー2(元落語家)
- ナンバー3(元寿司屋)
- ナンバー5(2代目。佐々木小次郎)
- ナンバー7(大島七郎)
地球防衛隊特別攻撃班#9
- ナンバー1(隊長)
- ナンバー2(元落語家)
- ナンバー3(元寿司屋)
- ナンバー5(2代目。佐々木小次郎)
- ナンバー7(大島七郎)
- ナンバー?(ボタ六)
地球防衛隊特別攻撃班#10
- ナンバー2(元落語家)
- ナンバー3(元寿司屋)
- ナンバー5(2代目。佐々木小次郎)
- ナンバー7(2代目隊長。大島七郎)
- ナンバー?(ボタ六)
■今までに発行された単行本
ナンバー7の単行本は、次の7種類があります。
- 東邦図書出版社 手塚治虫シリーズ
- 小学館 ゴールデン・コミックス 手塚治虫全集
- 集英社 集英社漫画文庫
- 講談社 手塚治虫漫画全集
- 集英社・ホーム社 手塚治虫名作集
- 集英社 集英社文庫 手塚治虫名作集
- 秋田書店 秋田文庫
全エピソードが収録されたのは「講談社 手塚治虫漫画全集」が初めてで、これが定本になっています。
ナンバー7 第一巻
東邦図書出版社
手塚治虫シリーズ
1962年10月10日発行
*章立てはされていません。
*連載中に発行されました。第二巻を予告していましたが、続刊はなりませんでした。
ナンバー7 1
小学館
ゴールデン・コミックス 手塚治虫全集
1970年4月25日発行
第1章 空中島
第2章 地球防衛隊
第3章 宇宙人来襲
ナンバー7 2
小学館
ゴールデン・コミックス 手塚治虫全集
1970年5月25日発行
第1章 イミテーション
第2章 キャプテン左右前後
第3章 名もなき星の上で
第4章 マクロライフの脳髄
第5章 黒帽子党
ナンバー7 1
集英社
集英社漫画文庫
1976年12月31日発行
第1章 そしてその夜起こった
第2章 スパイ33に命ず
第3章 やつらを消せ!
第4章 四面楚歌の6人
第5章 新入り登場
ナンバー7 2
集英社
集英社漫画文庫
1977年1月31日発行
第1章 宇宙人来襲
第2章 イミテーション
第3章 キャプテン左右前後
第4章 名もなき星の上で
第5章 マクロライフの脳髄
ナンバー7 1
講談社
手塚治虫漫画全集 193
1980年6月20日発行
第1章 空中島
第2章 地球防衛隊
ナンバー7 2
講談社
手塚治虫漫画全集 194
1980年8月20日発行
第3章 宇宙人来襲
第4章 イミテーション
第5章 キャプテン左右前後
第6章 名もなき星の上で
第7章 マクロライフの脳髄
ナンバー7 3
講談社
手塚治虫漫画全集 195
1980年11月20日発行
第8章 盗まれた発明
第9章 昆虫人の女王
第10章 デネブ星人の友情
ナンバー7 4
講談社
手塚治虫漫画全集 196
1981年1月20日発行
第11章 カペラ星人の基地
第12章 黒帽子党
第13章 地球危機
あとがき 手塚治虫
ナンバー7 1
発売:集英社 発行:ホーム社
手塚治虫名作集 9
1991年5月25日発行
第1章 空中島
第2章 地球防衛隊
第3章 宇宙人来襲
第4章 イミテーション
第5章 キャプテン左右前後
第6章 名もなき星の上で
第7章 マクロライフの脳髄
ナンバー7 2
発売:集英社 発行:ホーム社
手塚治虫名作集 10
1991年6月25日発行
第8章 盗まれた発明
第9章 昆虫人の女王
第10章 デネブ星人の友情
第11章 カペラ星人の基地
第12章 黒帽子党
第13章 地球危機
ナンバー7 1
集英社
集英社文庫 手塚治虫名作集 9
1995年6月25日発行
第1章 空中島
第2章 地球防衛隊
第3章 宇宙人来襲
第4章 イミテーション
第5章 キャプテン左右前後
第6章 名もなき星の上で
第7章 マクロライフの脳髄
解説エッセイ「手塚先生お元気ですか」 辻真先
ナンバー7 2
集英社
集英社文庫 手塚治虫名作集 10
1995年6月25日発行
第8章 盗まれた発明
第9章 昆虫人の女王
第10章 デネブ星人の友情
第11章 カペラ星人の基地
第12章 黒帽子党
第13章 地球危機
解説エッセイ「追憶」 花村萬月
ナンバー7 1
秋田書店
秋田文庫
2006年2月10日発行
空中島
地球防衛隊
宇宙人来襲
イミテーション
キャプテン左右前後
名もなき星の上で
マクロライフの脳髄
ナンバー7 2
秋田書店
秋田文庫
2006年5月10日発行
盗まれた発明
昆虫人の女王
デネブ星人の友情
カペラ星人の基地
黒帽子党
地球危機
あとがき 手塚治虫
解説「豊潤なイマジネーション-」 吉田正幸
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